15:45〜16:40 パネル討論
資料
コーディネータ:
今井 修 (東京大学空間情報科学研究センター・特任教授,GIS学会理事)
パネラ:
柴崎 亮介,山口 成大,古瀬 勇一,石原 宏 (名古屋都市センター・調査課長)
16:45 閉会
【主旨】
シンポジウムにあたって
2007年5月,
地理空間情報活用推進基本法(以下,基本法)が成立しました。近年,カーナビゲーションシステムやウェブ上の地図サービスが普及し,身近な存在となっています。そういった身近な地図のことをよく知っている方でも,「基本法って何?」とおっしゃる方が少なくないのではないでしょうか。基本法は,私たちの生活をより良くすることを目指しており,「国民の利便性の向上」や「経済社会の活力の向上及び持続的な発展」を基本理念に掲げています。私たちは,今後,地図をはじめとする地理空間情報をどのように活かしていくことができるのでしょうか。そのことを皆さんと一緒に考えられればと思い,このシンポジウムを企画いたしました。
【講演と討論の概要】

本シンポジウムでは,当学会会長の柴崎亮介先生に基調講演をして頂きました。続きまして,自治体から三重県の山口成大さんに,民間からファルコンの古瀬勇一さんにそれぞれご講演を頂きました。柴崎先生からは,地理空間情報活用推進基本法とその背景,リアルタイム情報取得に関わる最新技術の事例などをご紹介頂いた上で,将来の展望をお話頂きました。山口さんからは,三重県における地理空間情報整備への取組について,共同化と情報共有をキーワードにご紹介頂きました。古瀬さんからは,愛知県や岐阜県のGIS利活用事例をご紹介頂いた上で,いかにユーザの欲しい地理空間情報を届けていくかという現実的な課題を提示して頂きました。これらのご講演を踏まえまして,名古屋都市センターの石原宏さんに加わって頂き,今井修先生のとりまとめでパネル討論を行いました。討論では,まず,石原さんから,名古屋市での経験に基づく地理空間情報の利用可能性をおはなし頂き,これを皮切りに,社会でどうやって地理空間情報を利活用していけば良いかが議論されました。地理空間情報とそれを扱うソフトウェアが社会的に浸透しつつある現在,今度はそれらをどう活用していくか,具体的に何をするのか,それを進めていく「基盤」をどうつくっていくかといったテーマが明確に示されました。これに対する一つの方法として,ご参加頂いた皆さまに学会からのメールを購読して頂くという提案をさせて頂きました。

シンポジウム当日は,GIS学会会員を含めて70名近くの方々にお集まり頂きました。ご参加いただいた皆さまの内訳を見ますと,民間:36名,官公庁:18名,大学:11名ででした。全参加者のうち学会員は数名に留まっており,地理情報へ関心をお持ちの皆さまが「学」コミュニティの外に大勢いらっしゃることをあらためて実感いたしました。ここに,ご後援頂きました名古屋都市センターの皆さまをはじめ,ご協力いただきましたすべての方々へ御礼申し上げます。
【参考リンク】
GISA東北シンポジウム「地域で考える空間情報社会」